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2014年06月27日

【W杯】日本代表、主力信頼しすぎたツケ…不調の本田フル起用、初戦の遠藤投入

ルイ ヴィトン5大会連続のW杯に挑んだ日本代表はわずかに勝ち点1、1次リーグC組最下位という惨敗に終わった。過去最強の陣容をそろえ、史上初の8強入りも期待された中で、なぜ、日本は勝てなかったのか-。「王国」ブラジルで苦戦した原因と4年後に向けた再建の糸口を探った。

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 「たとえ格上が相手でも勇気を持って戦う自分たちのアイデンティティーは発揮できた」

 25日、ブラジルでの拠点、イトゥで選手たちに監督退任を伝えたザッケローニ監督は目に涙を浮かべながら、異国で育てたまな弟子をねぎらった。

 「何でも言い合える関係だった」。主将として何度も激論を交わした長谷部は、イタリア人指揮官と厚い信頼関係を構築してきたが、一方で集大成のW杯で強い絆があだとなった。

 ロエベザッケローニ監督が攻撃陣で唯一、1次リーグ全3試合にフル出場させた本田。チーム発足時からの大黒柱だが、1月に移籍したACミランでは精彩を欠き、代表でも本調子からほど遠かった。W杯直前の強化試合では圧倒的なキープ力が影を潜め、攻撃のスピードを停滞させる存在になってしまった。

 それでも、指揮官は本大会で起用を続けた。コートジボワール戦では先制弾をたたき込んだが、後半のスタミナ切れは深刻だった。同点とされたゴールは本田のボール喪失がきっかけだった。コロンビア戦でも岡崎の得点をアシストしたが、2失点にも絡んでいる。不調の背番号4を引っ張り続ける判断は果たして正しかったのか。

 この大事な初戦で、指揮官はもう一つ疑問に感じる選手起用があった。後半開始早々の遠藤投入だ。卓越したパスセンスがありながら、対人での弱さが目立ってきたベテランを、昨年11月の欧州遠征から主にジョーカーで起用。相手の圧力が弱まる後半に送り出すことで攻撃の活性化を図ってきた。

 だが、コートジボワール戦では相手の突破を懸命にはね返していた長谷部を下げたことで、左サイドの防御は一気に崩壊した。結果的に左から上がったクロスで2点を失い、指揮官は「狙いが外れて失敗した」とじだんだを踏んだ。

 本田、遠藤とも2011年のアジア・カップ優勝メンバーだ。就任最初の公式大会で苦楽をともにしてきた彼らへの信頼が強すぎるあまり、臨機応変に調子のいい選手を起用する采配の妙が見られなかった。

 本田らが目指してきたパスをつなぐスタイルになじまなかった豊田、ハーフナーといった長身FWは結局、W杯メンバーに食い込めなかったが、彼らが本領を発揮するパワープレーに頼らざるをえない展開が本番で待っていた。ザッケローニ監督がやむなく選択したのは、DFの吉田を前線に上げる苦肉の策だが、成功しなかった。

 マイケル コース主力をあまりに大事にしすぎたツケを大舞台で払わされる結果となった。(奥村信哉)



  • Posted by qiangziqiangzi1@gmail.com at 17:38│Comments(0)
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